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『 黒猫 Ⅸ ~歳を重ねる程に貴方は綺麗になる、と。~ 』 #3

2017.05.18 12:00|黒猫 Ⅸ
黒猫-1-1


自身の誕生日には世話になっている人や店のスタッフ、友人、知人、所謂身内に酒と食事を振る舞うことにしている。
今年は『黒猫』を貸切りにした。

俺の店では無くなったから、という理由で。

『黒猫』のスタッフには自分達も参加したかったと嘆かれたのだけれど、新オーナーの誕生日にでも奢って貰え、と流しておいた。
当の新オーナーは、グラスを片手に楽しそうだ。
久しぶりに、エンディが『黒猫』のカウンターに座っているのを見ると懐かしいような気分になる。

チュンジェが居れば完璧だったのに。

なるべく早めに仕事を終わらせるから、と今朝は出掛けに言っていたけれど、そろそろ21時を過ぎようとしている今も連絡は無い。
いや、連絡が無いということは、そろそろこの店に向かっているのかもしれない。

不意に漣のように拡がった騒めきに『黒猫』の入口を見やると、長身の二人連れがじゃれ合うように入って来たところだった。
「これは、また…豪華な眺めだな……」
エリックのホストにしては地味目なスーツが、弁護士にしても地味過ぎる気がするチュンジェの紺のスーツの隣に並ぶと華やかに見える。

少年のような顔で肩を叩き合う二人は何を話しているのだろうか。

視線が合うとチュンジェが嬉しそうに笑うのが見えた。
カウンターに向かって真っ直ぐ歩いて来たエリックが態とらしく両手を拡げる。

「HappyBirthday♪オーナー…」

エリックの唇が音をたてて頬に触れた。
「エリックひょんっ!」
掴まれた腕を、
「いだだだたっ、チュンジェ、っ、いってぇよ…」
大袈裟に擦る男前は既に酔っているらしい。
歳下の恋人の唇が盛大に尖っているのが可愛らしいと見上げながら、
「……ビールでいいか?」
カウンターのスツールを譲った。

「…ん?」
先刻、エリックの唇が触れた場所を少しかさついた指が数度辿る。
「チュンジェ…?」
伏せられる睫に名前を呼んだ。
微妙な居心地に少し戸惑う。

「は~い、はいはいはいはいはぁ~い~~」

不意に片手を振りながら間に割り込んできたドンワンにチュンジェと引き離された。
「俺の店では度を越したイチャコラは禁止でっす~!」
「っ、な、、っ、」
「新オーナールールですからぁ~~」
「…そんな店、流行らないんじゃないかな?」
「なんだとぉ~っ!」
「オーナーが替わってから、売上は大丈夫?」
ドンワンとチュンジェのやり取りにカウンター内で古株のバーテンダーが苦笑している。






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